地域に根ざし、働く人も患者様も大切にする薬局へ
埼玉県さいたま市で「あさつき薬局」を運営する株式会社NSS様。
地域密着の薬局づくりを大切にしながら、患者様への親身な対応と、スタッフが働きやすい環境づくりに力を入れています。
今回は、薬局を始めたきっかけや大切にしている考え方、今後の展望についてお話を伺いました。
薬局支援の経験から生まれた、あさつき薬局
株式会社NSS様は、これまで薬局の採用コンサルティングや運営支援、開業支援などを通じて、多くの薬局経営に携わってこられました。
そのような経験を重ねる中で、大学時代の同級生であり、現在あさつき薬局の管理薬剤師を務める小林様から「いつか自分の薬局を持ちたい」という想いを聞いたことが、開業への大きなきっかけになったそうです。
あさつき薬局は、既存薬局のM&Aではなく、一から立ち上げた新規開業の薬局です。営業時間や運営方針などについても、実際に現場を担う小林様の考えや理想を尊重しながら、一つひとつ形にしていかれました。
地域密着と医療機関連携を大切に
あさつき薬局が大切にしているのは、地域に根ざした薬局であることです。
患者様に向けた対応はもちろん、近隣のクリニックをはじめとした医療機関との連携も重視されています。
また、近隣の薬局を「競合」ではなく「仲間」と捉え、必要に応じて薬のやり取りなども行いながら、地域全体で患者様を支える姿勢を大切にされています。
スタッフが働きやすい薬局づくり
あさつき薬局の大きな特徴の一つが、スタッフの働きやすさを大切にしている点です。
採用時には、薬局の雰囲気やカラーに合うかを丁寧に確認し、全スタッフが候補者と話す機会を設けているとのこと。
少人数の組織だからこそ、合意形成を大切にしながら採用や運営を進めています。
さらに、3ヶ月に1回は社長と従業員が1対1で面談する時間を設け、会社から伝えたいことだけでなく、スタッフが日頃感じていることも話せる場をつくっています。
その結果、開局から2年が経った現在まで、パートスタッフを含めて退職者がいないという点も、働きやすさを表す大きな特徴です。
患者様から選ばれる親身な対応
あさつき薬局では、患者様一人ひとりに対して親身に向き合う姿勢を大切にされています。
Googleの口コミなどでも、「ここまで親切にしてくれた薬局はなかった」「こんなに親身に話ができる薬局はここしかない」といった声をいただくことがあるそうです。
駅から近い立地ではない中でも、車や自転車で来局される患者様が多く、地域の方々から信頼されている様子がうかがえます。
処方箋枚数は1日あたり50〜60枚ほど、月平均で1,200〜1,300枚ほど。開局2年という期間を考えても、地域に根づいた薬局として着実に成長されています。
OTC販売や物販にも取り組み、地域のニーズに応える
2026年6月からは、OTC医薬品の販売や物販にも積極的に取り組まれています。
薬局という枠にとらわれすぎず、地域の方々が必要としているものやサービスを拾い上げ、提供していきたいという想いがあります。
一方で、根本にあるのは「調剤薬局としての使命を果たすこと」。
新しい取り組みに挑戦しながらも、地域の患者様に必要な医療を届けるという基本を大切にされています。
あさつき薬局の取り組みを、次の店舗へ
株式会社NSS様では、2026年2月に埼玉県上尾市で「いずみの薬局」もオープンされました。
あさつき薬局で培ってきた地域密着の姿勢や、スタッフが働きやすい環境づくり、患者様への親身な対応を、新しい店舗でも引き続き大切にしていく方針です。
今後も店舗が成長し、処方箋枚数や来局される患者様が増えていく中でも、これまで通りのサービスをしっかり提供し続けたいとお話しされていました。
地域に必要とされる薬局であり続けるために
あさつき薬局様のお話からは、患者様への親身な対応と、スタッフを大切にする姿勢の両方が、薬局の信頼につながっていることが伝わってきました。
地域密着、医療機関との連携、近隣薬局との協力、そして働く人を大切にする組織づくり。
地域に必要とされ続ける薬局の一つのあり方として、非常に学びの多いお話でした。