M&Aをきっかけにスタートした薬局運営
有限会社バードは、M&Aによって薬局を引き継ぐ形でスタートしました。
きっかけは、既存店舗との距離が近く、地域内でのシナジーが見込めると感じたこと。
当時、薬剤師不足に悩む薬局をサポートする形で関わっていたこともあり、その流れの中で事業承継へと発展したそうです。
近隣店舗との連携がしやすい立地だったことも大きかったですね。
単なる店舗拡大ではなく、地域医療を継続させるための選択肢としてM&Aを行った背景が印象的でした。
「何かあったら相談できる薬局」を目指して
西口様が薬局として大切にしているのは、“相談しやすい雰囲気づくり”です。
施設に入居されている患者様の処方対応では、薬をお渡しした後に施設の看護師様から薬局へ問い合わせが入ることもあるそうです。
その際も、多職種と連携しながら、患者様が安心してお薬を使えるように対応されています。
薬を渡して終わりではなく、安心して飲んでいただくことが大事だと思っています。
薬剤師だけで完結するのではなく、施設スタッフや医療職と連携しながら患者様を支える姿勢が感じられました。
「薬剤師は接客業」という考え方
インタビューの中でも特に印象的だったのが、西口様の
「薬剤師は接客業だと思っています」
という言葉です。
もちろん、薬剤師としての知識やスキルは大切です。
しかし西口様は、薬剤師である以上、一定の知識や技術は多くの人が持っているものだと考えています。
そのうえで差が出るのは、患者様との接し方やコミュニケーションだと話してくださいました。
- 患者様とのコミュニケーション
- お薬ができる前の声かけ
- 待ち時間への配慮
- 薬以外の部分での安心感
「お薬ができる前に話しかけに行く」
「少しでも早く薬を渡す」
こうした日々の積み重ねが、患者様から選ばれる薬局づくりにつながっているようです。
“待たせない薬局”が、患者様に選ばれる理由
西口様のグループ店舗では、もともと眼科門前中心だった店舗に、他院からの処方箋を持参する患者様が徐々に増えていったそうです。
その理由の一つが、待ち時間の短さでした。
他の薬局では待たされるから、ここでもらいたいと言ってくださる方が増えました。
現在では、他院処方の患者様が200人弱まで増えているとのこと。
スピードだけではなく、
「話をしっかり聞いてくれる」
「安心して相談できる」
「きちんとコミュニケーションを取ってくれる」
という積み重ねが、地域の患者様から選ばれる理由になっています。
「久しぶりだね」と声をかけてもらえる嬉しさ
複数店舗を運営する中で、西口様自身が現場に立つ機会もあります。
その中で嬉しい瞬間について、次のように話してくださいました。
久しぶりに店舗に入ったときに、「久しぶりだね」と覚えてくれているのが嬉しいですね。
地域密着型の薬局だからこそ生まれる、患者様との関係性。
単なる処方対応ではなく、「この薬局に来たい」と思ってもらえる空気感づくりを大切にされていることが伝わってきました。
今後は在宅医療にもさらに注力
最後に、今後のビジョンについても伺いました。
現在はグループで4店舗を運営されていますが、将来的には10店舗規模への拡大を目指しているとのことです。
さらに、今後は在宅医療にも本格的に力を入れていきたいと考えられています。
店舗を拡大しながら、在宅をメインにした店舗も作っていきたいです。
地域包括ケアが進む中で、薬局に求められる役割も大きく変わりつつあります。
患者様とのコミュニケーションを大切にしながら、外来・在宅の両面で地域医療を支える。
有限会社バード様の今後の展開が楽しみです。
有限会社バード様について
| 法人名 | 有限会社バード |
|---|---|
| グループ店舗数 | 4店舗 |
| 主な取り組み | 外来調剤・在宅医療 |
| 特徴 | 患者様とのコミュニケーション、スピード対応、多職種連携、地域密着型運営 |
※本記事は、有限会社バード 西口祥生様へのインタビューをもとに作成しています。
