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失敗しないための転職の考え方【後編】

    将来のビジョンを叶えるための企業選び

    企業を選ぶ際の重要なポイントは、「仕事内容」と「条件」に分けることです。

    仕事内容とは業界や業界内にてできる仕事であり、例えば
    ・製薬会社のMR
    ・製薬会社の開発部門
    ・ドラッグストアの新店開発
    ・ドラッグストアのバイヤー
    などです。

    条件とは働き方や福利厚生を示し、例えば
    ・土日祝休み
    ・転勤なし
    ・住宅補助あり
    ・年収600万円以上
    などがあります。

    条件については大まかに考えて、譲れないものがひとつかふたつ出てきたら、それ以外はあまりこだわりすぎないことが重要です。
    あまりに多くの条件をつけてしまうと自分から八方塞がりな状況を作ってしまいます。

    企業を選ぶ際は上記の項目を念頭に置きながら、
    将来のビジョンを考え、それを叶えるための選択を行うことで、志望動機の内容について迷うことはなくなります。

     

    応募先の企業のニーズをチェック

    応募したいと思う企業が見つかったら、その企業についてできるだけ詳しく調べましょう。

    調べる目的は以下の2点があります。
    ・入社後のギャップを無くすため
    ・選考に通過する書類作りを行うため

    転職者の4割は社風や労働環境が合わずに再転職をしています。
    このギャップを少なくするためには、企業のHPや口コミサイトを見て、できる限りその企業の情報を調べる必要がありますが、残念ながらこのギャップを完全になくすことはできません。

    ではよりギャップを無くすにはどのようにすればよいでしょうか。

    それは

    ・その業界で働いている人の話を聞く
    ・入社したい会社で働いている・又は働いていた人の話を聞く

    上記の方法が最もギャップを少なくできます。

    会社や転職に関わらず、「実際に経験した人からの話」と「経験者の話を聞いた他の人からの話」では話の信憑性も重みもはるかに違うことは言うまでもないでしょう。

    そして企業のニーズを把握できれば、より企業に合った履歴書や職務経歴書を作成できます。

    中途採用を行う企業側には、必ず具体的な採用したい人のイメージがあります。
    つまり職務経歴書に書くべき事項は、応募する企業の採用したい人材像によって変える必要があります。

    では企業のニーズをつかむためには、どうすればよいでしょうか。
    その答は求人広告を徹底的に読み込むことです。
    求人広告には必ず「求める人材」が記載されています。
    ここをしっかりと読み込むことで、「企業は入社後にどのような仕事を求めているのか」や「入社後の具体的な仕事のイメージ」を掴めます。

    アピールポイントが見つからない場合は?

    実際アピールポイントを探そうとしたとき、なかなか見つからない場合もあるかと思います。

    その場合は現職にて行っている下記3つを思い出しながら考えましょう。

    ①どのように業務に取り組んできたか
    ②第三者からの「お褒めの言葉」
    ③仕事へのこだわり

    ①については、できるだけ具体的なエピソードを思い出しましょう。
    営業にしても接客にしても、売上や顧客満足度を考えた場合、接する人によって対応を変えてきたはずです。
    例えば、下記のようなエピソードがあったとします。

    ドラッグストアの風邪薬コーナーで悩んでいる人がいたとき、声をかけて顧客に最も合った薬を提供した。そのときに風邪症状の中でも特に喉が痛いという話を聞いたので、提案した総合風邪薬と一緒に服用できる咽頭痛の薬を提供した。その際にありがとうと言ってもらえて、後日来店されたときにその節の感謝と、「今度はやけどをしてしまったので良い薬はないか」と相談された。

    ここまで考えれば、「売上単価向上の取り組み」と「コミュニケーション能力」のエピソードが書けます。

    ②については顧客だけでなく、上司や同僚からの言葉も思い出します。
    例えば下記のようなエピソードがあったとします。

    薬局内の導線が悪いと感じて、導線改善に向けて取り組んだとき、上司に褒められた。

    この場合は「自発的に物事を考えて行動できる行動力」がアピールポイントになります。
    やって当たり前と思った出来事でも、実際はそうではなく自分だけのエピソードになっている場合もあります。

    ③については自身の仕事や人間関係に関連する考えも視野に入れて考えます。
    例えば
    ・どんなに忙しくても笑顔で仕事をする
    ・同僚や部下の様子を観察して、体調が悪そうだった場合は積極的に労い、仕事の負担を軽くする
    などが挙げられます。
    このように「仕事へのこだわり」にも、その人ならではの良さがあり、アピールポイントが隠れている場合もあります。

    最後に

    転職に限らず物事を成功させるための重要な要素は以下の2つです。

    ・どれだけ信憑性の高い情報をたくさん持っているか
    ・どれだけ自分を見つめる時間を作ったか

    情報はいつ・どんな世界でもとても有利に働きます。
    例えばジョーカーを抜いたトランプの中からスペードのAを引く確率は1.9%です。
    しかしそのトランプが新品のトランプだという情報を持っていた場合、一番下を引けばほぼ100%スペードのAを引けます。
    またそのトランプが新品ではないのに、新品であると嘘の情報を相手から掴まされていた場合、確率はほぼ0%です。
    例としては極端ですが、このように信憑性の高い情報を知っているか知らないかで今後の展開が大きく変わってきます。

    自分を見つめ直す時間を作ることも非常に大事な要素です。
    ・そもそも自分がやりたいことは何なのか
    ・どんな働き方を望んでいるのか
    ・何が得意で何が好きなのか
    ・どんな人生を送りたいのか
    これらの感情は絶対に自分にしかわかりません。
    なので自分を見つめ直してやりたいことを見つけるコツは「一人の時間を作り、一人で考えること」です。
    色々な人の意見を聞いて回っても、その人の意見に触発されてしまうだけで、本当にやりたいことは見えてきません。
    ・自分はなぜこの高校に行ったのか
    ・なぜこの大学に行ったのか
    ・なぜこの企業に就職したのか
    ・何を不満に感じているのか
    ・過去の経験で何をしたときが楽しくて、何をしたときが辛かったのか
    丁寧にじっくりと考えることで、本当に自身がやりたいことや目指すキャリアプランが見えてきます。
    この記事を読んだ人が一人でも仕事に満足して、楽しい日常生活を送れるように心から願っています。

    • 記事を書いたライター
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    柿間 隼志

    2013年に大学を卒業後、大手ドラッグストアに就職。薬剤師経験よりキャリアアップや管理職への道を考えて調剤業務ではなくOTC専門を選択した。 17年には、大手CROにてCRAとして勤務。糖尿病新薬のプロジェクトに参画し、SMOとの窓口業務も担当する。 19年に薬剤師のキャリア開発や転職を支援する株式会社メディクレクトを設立。薬剤師としての実体験をベースにしながら、薬剤師の転職支援、およびフリーランス薬剤師の仕事あっせん事業を行っている。 また、薬剤師のキャリアの幅を広げるため、「薬剤師×〇〇」のように薬剤師の免許を生かしてさまざまなスキルを身につけられるセミナーや支援事業を展開中。

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