近年、薬局業界では「LINE処方箋送信」や「薬局DX」という言葉を聞く機会が増えてきました。
患者様がスマホから処方箋を送信し、待ち時間を減らす。
薬局側も事前準備ができ、業務効率化につながる。
MediLinkX も、そうした“患者体験を改善するLINE処方箋送信サービス”として、多くの薬局様に導入いただくようになりました。
患者様がスマホから処方箋を送信し、待ち時間を減らす。
薬局側も事前準備ができ、業務効率化につながる。
一見すると、とてもシンプルな仕組みに見えます。
しかし、実際に薬局現場で運用してみると、「処方箋を送れる」だけでは、うまくいかないことも多くありました。
今回は、MediLinkX がどのように現場の声と向き合い、進化してきたのかを書いてみようと思います。

「薬局ごとのLINEに紐づける」という発想
MediLinkXを最初に作ったとき、私たちが大切にしていたのは、
「患者様が、できるだけ簡単に処方箋を送れること」
でした。
その中で、他社サービスと大きく違ったのが、
「薬局ごとの公式LINEに紐づける」
という考え方です。
一般的には、
・大元のサービスにログインし
・薬局を検索、選択し、
・情報を入力し、
送信する。
という流れが多くあります。
もちろん、それにもメリットはあります。
ただ、私たちは、
・患者様が途中で面倒にならないか
・できるだけ迷わず送れないか
・普段使っているLINEの延長線で使えないか
を重視しました。
また、薬局にとっても、
「自分たちの公式LINEに患者様が集まる」ということには大きな意味があります。
単なる処方箋送信ツールではなく、
・地域との接点
・継続的な情報発信
・健康相談
・来局促進
につながる可能性があると考えたからです。
私たちは当初から、
「どれだけ高機能か」よりも、
「どれだけ自然に送ってもらえるか」を重視していました。
実際、LINE処方箋送信では、
患者様が少しでも面倒に感じた瞬間に送信率は下がります。
そのため、MediLinkXでは“機能”だけではなく、“送信しやすさ”そのものを大切にしています。
実際に運用して見えてきた“現場の課題”
しかし、実際に多くの薬局様に導入いただく中で、
理想だけでは解決できない課題もたくさん見えてきました。
むしろ、導入後の方が学ぶことは多かったと思います。
① 営業時間外の処方箋送信をどうするか
患者様は、薬局の営業時間だけで行動するわけではありません。
夜間や休日に処方箋を送るケースも多くあります。
その際、
・「薬局は気づけるのか」
・「患者様は送信できたか不安にならないか」
・「翌営業日にどう対応するか」
といった運用課題がありました。
そのため、通知設計や自動返信メッセージなど、
“送信後の安心感”を意識した改善を重ねていきました。

② 写真の解像度の問題
患者様側では「ちゃんと送ったつもり」でも、薬局側では画像がぼやけて読めない。
これは実際に運用して初めてわかった問題の一つでした。
特に高齢の患者様では、
・撮影距離
・明るさ
・ピント
・カメラ操作
によって、画像品質に差が出ます。
そのため、
・撮影案内
・UI改善
・画像確認導線
などを見直し、「送れる」ではなく、「薬局が実際に確認できる品質」を重視するようになりました。
③ 送信後メッセージの重要性
これも実際の運用で強く感じたことです。
患者様は、処方箋を送ったあと、
・本当に届いているのか
・いつ受け取れるのか
・この後どうすればいいのか
がわからないと、不安になります。
つまり、
処方箋送信は「送ったら終わり」ではありませんでした。
送信後にどのようなメッセージを返すかで、患者様の安心感は大きく変わります。
この部分は、単なるシステム開発ではなく、“患者体験”そのものだと感じています。
④ 「そもそも公式LINEがわからない」という壁
もう一つ大きかったのが、薬局様側のLINE運用でした。
私たちは当初、
「公式LINEを持っている薬局なら、ある程度は使いこなせるだろう」
と思っていました。
しかし実際には、
・リッチメニューがわからない
・自動返信設定が難しい
・友だち追加導線が作れない
・メッセージ配信をしたことがない
という薬局様も多くありました。
つまり、システムを導入するだけでは不十分だったのです。
そのため、
・導入サポート
・LINE運用支援
・リッチメニュー設計
・患者導線の改善提案
なども含めてサポートするようになりました。
また、複数店舗を運営される薬局グループ様への導入を進める中で、
「本部管理」と「店舗ごとの関係性」をどのように両立するか、
という新たな課題も見えてきました。これは単なるシステム開発ではなく、
“薬局運用そのもの”を考える必要があるテーマだと感じています。
現場と向き合うことで、サービスは変わっていった

こうした課題を一つずつ改善していくのは、決して簡単ではありませんでした。
ただ、その過程で私たちは、
「本当に大切なのは、機能を増やすことではない」
と強く感じるようになりました。
重要なのは、
・患者様が迷わないこと
・薬局様が運用しやすいこと
・現場で“自然に使われる”こと
です。
実際に導入いただいた薬局様では、LINE登録者数の増加や、LINE経由での処方箋送信数の増加など、患者様との接点強化につながるケースも増えてきました。
実際に3ヶ月で
登録者300名
月間LINE処方箋枚数100枚
を達成している企業様もおります。
MediLinkXは、
実際に薬局現場で使っていただいたからこそ、今の形に近づいてきたと思っています。
「安い=価値が低い」ではない
ありがたいことに、
「この内容でこの価格なんですか?」
と言っていただけることも増えてきました。
一方で、価格が安いことで、
「安かろう悪かろうなのでは?」
と思われることもあります。
しかし、私たちは最初から、価格競争をしたかったわけではありません。
・より多くの薬局様に、まずはLINE処方箋送信を体験していただきたい。
・地域の薬局が、患者様との接点を増やし、選ばれる薬局になってほしい。
その想いが強かったからこそ、導入しやすい価格にしています。
実際には今の内容であれば、
より高価格帯のサービスとして展開することも可能だと思っています。
それでも、「たくさんの薬局に使っていただきたい」という想いは、サービス開始当初から変わっていません。
これからも、現場と一緒に進化していきたい
薬局DXという言葉は増えていますが、
本当に重要なのは、
“現場で使われ続けること”だと思っています。
私たちはこれからも、
・患者様が使いやすいこと
・薬局様が運用しやすいこと
・地域に選ばれる薬局づくり
を大切にしながら、MediLinkXを進化させていきたいと思っています。
最後に「感謝されることが自分にとっての一番のやりがい」と気付いた。
これまで多くの薬局様に使用していただき、バージョンアップを重ねてきました。
その中で過去のバージョンでは使い勝手が悪く、解約を申し込まれたこともあります。
「売上よりもたくさんの方に使っていただきたい気持ちを優先」
と言っても会社を続けていくためには売上はとても大事な要素です。
大きくなるにつれて、どうすれば売上が上がるかばかり考えている自分に、導入後の感謝のメールをいただいた時、ふと気付きました。
自分は初心を忘れていたんだなと、、、
私たちはこれからも初心を忘れず、
・患者様が使いやすいこと
・薬局様が運用しやすいこと
・地域に選ばれる薬局づくりを大切にしながら、“現場で本当に使われる薬局DX”を目指して、MediLinkXを進化させていきたいと思っています。