まとめ
令和6年元日に発生した能登半島地震における医療の対応として、オンライン資格確認等システムにおける「緊急時医療情報・資格確認機能」のアクティブ化対応が、厚生労働省より発出されています。 地震や津波の被害でマイナンバーカードを持参できない場合でも、オンライン資格確認等システムで特例的に医療情報の閲覧可能とされています。 マイナポータル等を利用した服薬情報等を把握する方法もリーフレットで案内されています。 |
引用:令和6年能登半島地震にかかる オンライン資格確認等システムにおける「緊急時医療情報・資格確認機能」の アクティブ化の延長等について(日薬業発第342号 令和6年1月7日)
「緊急時医療情報・資格確認機能」のアクティブ化については、過去にも豪雨災害や大雪災害などの緊急時に対応された例があります。
今回の地震のように、急な発災で保険証やお薬手帳、マイナンバーカードなど医療に関する自己の情報を持ち出せず、避難後の受診に支障が生じることが問題となっています。
日常の診療や服薬指導の中でも、患者さんが自身の疾患名や服用中の薬剤名についての質問に答えられないといった場面は多々あると思います。
同様に、過去の災害においても疾患歴や服薬情報などの情報が不足していること、かつ、被災により混乱を極めていることなどから、被災地での医療を担う医師や薬剤師は対応に困難を極めていました。
そのような問題解決方法のひとつとして、オンライン資格確認等システムが活用されています。
厚生労働省よりマイナポータル等を利用した服薬履歴等の確認方法についてリーフレットで案内されています。
厚生労働省リーフレット「被災者の方の服用履歴等を確認できます!」
オンライン資格確認等システムが活用されることで、被災者、そして被災地で医療に従事する方の負担軽減となることを願っています。