「なぜ上司には『無能』が多いのか?そこから考える、生き残る会社と転職先の選び方」

「上司の考え方についていけない」

「なんでこの人が管理職なんだろう?」

「現場のことを分かっていないのに、指示だけされる」

薬剤師として働いていて、 上司との関係に悩んだ経験がある人は少なくないと思います。

そして、少し刺激的な言い方をするなら、

今回考えたいこと なぜ組織では、
「この上司、無能なんじゃないか?」
と感じる状況が生まれるのか。

もちろん、 すべての上司が無能だと言いたいわけではありません。

実はこれ、単なる「上司への悪口」ではなく、
組織の仕組みから説明できる現象でもあります。

今回考えたいのは、 上司個人の人格や能力を批判することではありません。

むしろ、 なぜ組織の中で「能力を発揮できない上司」が生まれるのか。

そして、 もし自分がそうした環境にいるのであれば、 どう考え、どう行動すればいいのか。

さらにこの話を突き詰めていくと、 「どんな会社がこれから生き残っていくのか」 「転職するときに会社の何を見るべきなのか」 という話にもつながっていきます。

SECTION 01

なぜ上司には「無能」が多く見えるのか

組織について考えるとき、 とても面白い考え方があります。

それが、 「ピーターの法則」です。

簡単に説明すると、 組織では現在の役職で成果を出した人が評価され、 さらに上の役職へ昇進していきます。

しかし、 役職が変われば求められる能力も変わります。

現場で評価される 今の仕事で高い成果を出す
→
次の役職へ昇進 今までとは違う能力が求められる

例えば薬剤師であれば、 調剤が速い。 患者さんへの対応が上手い。 在宅業務に強い。 店舗の数字にも貢献できる。

そうした人は、 当然会社から評価されやすくなります。

そして、 管理薬剤師やエリアマネージャーなど、 次の役職を任されることがあります。

しかし管理職になれば、 求められる能力は変わります。

  • 部下を育成する力
  • 人間関係を調整する力
  • 数字を管理する力
  • チーム全体を見て判断する力
  • 経営側と現場をつなぐ力

現場で成果を出す能力と、 人をマネジメントする能力は、 必ずしも同じではありません。

「今の仕事ができる人」が昇進しても、
「次の仕事もできる人」とは限らない。

それでも、 次の役職でも成果を出せれば、 さらに上へ昇進していきます。

そして、 これを繰り返していけば、 いつかその人にとって 十分に能力を発揮できない役職に 到達する可能性があります。

そこで成果を出せなくなれば、 昇進も止まります。

つまり組織の中では、 本人の人格や努力とは関係なく、 「その役職では能力を発揮しにくい人」が 管理職として残ることが起こり得ます。

「無能な人が上司になった」のではなく、
「有能だった人が、能力を発揮できない役職まで昇進した」。

そう考えると、少し見え方が変わってきます。
SECTION 02

優秀な薬剤師が、優秀な上司になるとは限らない

この話は、 薬局でも十分に起こり得ます。

例えば、 プレイヤーとして非常に優秀な薬剤師がいたとします。

調剤が速い。
患者さんへの対応も上手い。
在宅にも対応できる。
店舗の数字にも貢献できる。

当然、会社から評価されます。

そして、 「この人なら管理薬剤師を任せられる」 「次は複数店舗を見てもらおう」 となっていきます。

でも、 ここには一つ問題があります。

プレイヤーとして必要な能力と、

マネージャーとして必要な能力は違う。

自分自身が100点を取れることと、 周囲の人が80点、90点を取れるように支援することは、 まったく別の仕事です。

自分なら10分でできる仕事でも、 部下ができるようになるまで教えなければならない。

自分が正しいと思う方法を伝えるだけではなく、 相手の性格や経験に合わせて 伝え方を変える必要もあります。

自分自身の仕事だけではなく、 店舗全体、あるいは会社全体を見て 判断しなければならない場面も増えます。

「現場ではあんなに仕事ができた人なのに、
上司になったら急に微妙になった」

そんなことが起こっても、 それほど不思議ではありません。

その人が突然、 「無能」になったわけではない。

その人の能力と、 会社から与えられた役割が合わなくなった。

そう考えた方が、 実態に近いケースもあるのではないでしょうか。

上司個人を責める前に、
「人と役割のミスマッチが起きていないか?」
と考えてみる。
SECTION 03

では、働く側はどうすればいいのか?

ここまでの話をすると、 「会社が管理職教育を改善すればいい」 という話にもなります。

もちろん、 それも一つの解決策です。

ただ、 この記事を読んでいる薬剤師の方にとって、 もっと重要なのは、

会社がどうするかではなく 「自分はどうするのか?」

ということだと思います。

上司を変えることは簡単ではありません。

会社の評価制度や人事制度を、 一人で変えることも簡単ではありません。

では、 今の環境が自分に合っていないと感じたとき、 どうすればいいのでしょうか。

大きく分けると、 選択肢は2つあると思っています。

CHOICE 01 自分を今の会社に
合わせていく
CHOICE 02 自分に合う環境を
探す

一つ目は、 今いる会社の考え方や 求められている役割を理解して、 自分自身をその環境に適応させていくことです。

これは決して悪いことではありません。

仕事をしていれば、 自分の考えだけですべてが通るわけではありません。

環境に適応する中で、 今まで持っていなかった能力が 身につくこともあります。

ただし、 もう一つの選択肢もあります。

会社の価値観や働き方そのものが 自分と大きくズレているのであれば、

自分を無理に変え続けるのではなく、

自分が力を発揮できる環境を探す。

これも一つの方法です。

そして、 そのための手段の一つが 「転職」です。

転職というと、 「今の会社が嫌だから辞める」 というネガティブなイメージを持つ人もいます。

でも、 本来はそれだけではありません。

自分を会社に合わせ続けるのか。
自分が力を発揮できる会社を探すのか。

転職は、 「自分と環境の組み合わせ」を変える手段 と考えることもできます。

では、 もし環境を変えるとしたら、

次に考えるべきこと どんな会社を選べばいいのか?

ここから、 「これから生き残る会社」という話につながります。

SECTION 04

では、これから生き残る会社とは?

私自身、会社を経営しながら、 これまで多くの薬局や経営者と関わってきました。

その中で感じているのは、 「これからも生き残っていく会社」には、 大きく2つの特徴があるのではないかということです。

POINT 01 時代に合わせて変化できること 過去の成功体験に固執せず、 環境の変化に合わせて会社自身を変えられるか。

薬局を取り巻く環境は、 少しずつ、しかし確実に変わっています。

人件費や最低賃金は上昇していく。

一方で、 保険調剤は公定価格である 診療報酬・調剤報酬の影響を大きく受けます。

さらに、 在宅医療への対応、 医療DX、 地域で薬局に求められる役割も変化しています。

そんな中で、

「昔からこのやり方だから」
「今までこれでうまくいっていたから」

という理由だけで同じ経営を続けていれば、 少しずつ時代とのズレは大きくなります。

過去に成功した方法が、 これからも成功する保証はありません。

大切なのは、
過去の正解を守ることではなく、
変えるべきものを変え続けられること。
POINT 02 「何のための会社なのか」がブレていないこと 経営方針やビジョンが、 意思決定の軸として存在しているか。

ただし、 ここで一つ重要なことがあります。

「変化できる会社」と、 「何でも変えてしまう会社」は違う。

これは私自身が経営者として、 さまざまな経営者を見てきた中で感じている、 かなり主観的な考えです。

会社を経営する以上、 利益を出すことは当然必要です。

利益がなければ、 従業員の給与も払えませんし、 新しいことへの投資もできません。

ただ、

「とにかく売上を上げたい」
「とにかく会社を大きくしたい」

だけでは、 長く経営していく中で 判断の軸が曖昧になりやすいとも感じています。

一方で、

「この業界をこうしたい」
「こういう価値を世の中に残したい」

という明確な考えを持っている会社には、 判断するときに戻る場所があります。

もちろん、 素晴らしいビジョンを掲げているだけで 会社が成功するわけではありません。

ビジョンだけでは、 経営はできません。

ただ、 環境が変わったときに、

CHANGE 何を変えるのか
KEEP 何は変えないのか

それを判断するためには、 会社としての軸が必要です。

時代に合わせて「変わる力」と、
何のために存在するのかという「変わらない軸」。

この両方を持っている会社は強い。
SECTION 05

転職するとき、会社の「ビジョン」を本当に見ていますか?

ここまでの話は、 実は転職活動にもそのままつながります。

転職するとき、 多くの人が会社のホームページを見ると思います。

そこには、 経営理念、 企業理念、 ミッション、 ビジョンなどが書かれています。

でも、 こんな見方になっていないでしょうか。

「面接で聞かれるかもしれないから見ておこう」

「志望動機を書くために確認しておこう」

「なんとなく会社研究として読んでおこう」

私自身も、 転職活動をしていた頃はそうでした。

ホームページを開く。 経営理念を読む。

「なるほど、こういう会社なのか」 と思って終わる。

でも今、 経営する側になって考えると、 会社のビジョンを見る意味は それだけではないと思っています。

会社のビジョンを見ることは、

その会社がこれから
「どこへ向かおうとしているのか」を見ること。

例えば、 「在宅医療を強化する」と書いている会社なら、 実際にどれくらい在宅へ取り組んでいるのか。

「地域医療に貢献する」と掲げているなら、 そのためにどんな取り組みをしているのか。

「従業員を大切にする」と掲げているなら、 評価制度や働き方に その考えが表れているのか。

本当に見てほしいこと 「言っていること」と、
「実際にやっていること」が
一致しているか。

そして、 もう一つ重要なのが、

その会社が向かおうとしている方向と、
自分が向かいたい方向は同じなのか?

ということです。

年収も、 休日も、 勤務地も大切です。

でも、 5年、10年と働く可能性がある会社なら、

条件を見るだけではなく、

「この会社と一緒に進んでいけそうか?」

という視点も持ってみてください。

SECTION 06

ただ、求人票だけでは会社の本当の姿は分からない

ここまで読むと、 「じゃあ会社のホームページをしっかり見ればいい」 と思うかもしれません。

でも、 実際の転職では それだけでは難しい部分があります。

なぜなら、 会社のホームページも求人票も、 基本的には会社自身が発信している情報だからです。

そこに書いてあることが嘘、 という意味ではありません。

ただ、 その会社が自分たちをどう見せたいのかという視点と、 実際に働く側から見た会社の姿が、 完全に同じとは限りません。

そして求職者側も、 転職活動になるとどうしても条件に目が向きます。

  • 年収はいくらなのか
  • 年間休日は何日なのか
  • 自宅から通いやすいのか
  • 残業はどれくらいなのか
  • 在宅業務はどれくらいあるのか

もちろん、 どれも重要です。

ただ、 条件だけを比較していると、 もっと大切なことが見えなくなることがあります。

この会社は何を目指しているのか。
その方向性と、自分の考え方は合っているのか。

こうした部分は、 自分一人で転職活動をしていると 意外と判断しにくいものです。

そして、 私たちが転職支援で 「条件だけを見ない」のは、まさにこのためです。

求人を紹介するだけではなく、

「その会社が本当に自分に合っているのか」まで一緒に考える。

それが、 きょうりょく薬剤師転職で 大切にしていることです。

例えば、

「年収600万円だから、この求人がおすすめです」

それだけなら、 求人サイトを見れば分かります。

私たちが一緒に考えたいのは、 そのもう一歩先です。

  • なぜ今の職場を辞めたいと思っているのか
  • 今の環境の何が自分と合っていないのか
  • 次の会社では何を変えたいのか
  • その会社は今後どこへ向かおうとしているのか
  • その方向性と自分のキャリアは合っているのか

こうしたことまで含めて、 一緒に整理する。

その結果、 「今の会社に残った方がいい」 という結論になることもあると思います。

それでもいい。

なぜなら 転職すること自体が、
目的ではないからです。

自分がこれからどう働きたいのか。

そのために、 今の会社に残るのか、 別の会社へ行くのか。

その順番で考えることを、 私たちは大切にしています。

LAST MESSAGE

「上司が合わない」で終わらせなくていい

上司との関係に悩んでいると、 どうしても、

「あの人が悪い」

あるいは、

「自分が我慢すればいい」

という話になりがちです。

でも、 少し視点を広げてみると、 それは単純な人と人との相性だけではないのかもしれません。

上司自身も、 本来得意ではない役割に置かれているのかもしれない。

そして自分自身も、 本来力を発揮しにくい環境に 身を置いているのかもしれない。

問題は「誰が悪いか」ではなく 人と役割、
そして人と会社が
合っているのか。

会社に合わせることが 悪いわけではありません。

転職することが 正しいわけでもありません。

大切なのは、 自分がどんな環境なら 力を発揮できるのかを考えることです。

今の会社に自分を合わせていくのか。

それとも、 自分に合う会社を探すのか。

転職を考える前に、
まずそこから考えてみてください。

きょうりょく薬剤師転職

求人を選ぶ前に、
「自分に合う会社」を一緒に考えませんか?

まだ転職すると決めていなくても大丈夫です。

今の職場で感じていることや、 これからの働き方について整理するところから お話しできます。

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無理に転職をおすすめすることはありません。

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