「本業+α」から始めたフリーランス薬剤師|I・Y様が感じた働き方のリアル

正社員、派遣、パートなど、薬剤師にはさまざまな働き方があります。

その中で、近年新たな選択肢のひとつとなっているのが 「フリーランス薬剤師」という働き方です。

今回は、病院・調剤薬局での勤務を経験した後、 正社員として働きながら「本業+α」でフリーランス薬剤師を始めたI・Y様 にお話を伺いました。

フリーランス薬剤師を始めたきっかけや、実際に働いて感じたメリット、 派遣薬剤師との違い、そして 「きょうりょく薬剤師」を利用して感じたことまで、 実体験をもとにお話しいただきました。

「いきなり独立するのは不安だけど、フリーランス薬剤師には興味がある」

「本業を続けながら副業として始めてみたい」

そんな薬剤師の方に、ぜひ読んでいただきたいインタビューです。

I・Y様のこれまでの薬剤師としての経歴

これまでの薬剤師としての経歴を教えてください。

これまで、調剤薬局で約7年、病院で約6年勤務してきました。

病院では正社員として勤務し、その後、調剤薬局では正社員だけでなく、 派遣薬剤師としても複数の職場を経験しています。

現在までに、他社から紹介された勤務先も含めて、 フリーランス薬剤師として3か所ほどの薬局で働いてきました。

フリーランス薬剤師を始めたきっかけ

フリーランス薬剤師という働き方を知ったきっかけは何でしたか?

もともとは、インターネットで薬剤師の派遣求人を探していました。

その中で、たまたま 「フリーランス薬剤師」という働き方を見つけたことがきっかけです。

薬剤師にも、こういう働き方があるんだ。

当時は正社員として調剤薬局で働いていたため、 最初からフリーランス一本で働こうと思っていたわけではありません。

休みの日を使って「何か副業をしてみようかな」と考えていたタイミングだったので、 「ちょっとやってみようかな」くらいの比較的軽い気持ちからスタートしました。

フリーランス薬剤師を始めるとき、不安はあった?

実際にフリーランスを始めるとき、不安はありましたか?

仕事そのものに対する大きな不安はありませんでした。

ただ、一番気になっていたのが、 確定申告などのお金・税金に関する手続きです。

確定申告自体は以前から行っていましたが、青色申告は初めてだったので、 「自分でちゃんとできるのかな?」という不安はありました。

ただ、実際にやってみると、会計ソフトなどを使えば 思っていたほど難しくなく、現在はそれほど負担には感じていません。

POINT

「フリーランス=難しそう」というイメージも、 実際に経験することで解消された部分が多かったそうです。

実際に働いて感じたフリーランス薬剤師のメリット

実際にフリーランス薬剤師として働いて、どんなメリットを感じましたか?

一番大きいのは、 「薬局が自分自身と契約してくれている」と感じられることです。

派遣薬剤師の場合は、自分自身というより、 「派遣会社と薬局が契約している」という感覚がありました。

一方、フリーランスの場合は、薬局が自分を見たうえで 「この人に働いてほしい」と契約してくれます。

自分を選んでくれたのだから、しっかり頑張ろう。

そう思えることが仕事へのモチベーションにつながり、 正社員や派遣として働いていたときとは違ったやりがいを感じたそうです。

本業+αで収入はどう変わった?

フリーランス薬剤師を始めて、収入面では変化がありましたか?

当時は正社員としての本業を続けながら、 休日などにフリーランス薬剤師として働いていました。

そのため、 本業の給与にフリーランスとしての報酬が加わり、 トータルの収入はかなり増えたそうです。

一時期は「お金を貯める」という明確な目標を持ち、 かなり積極的に仕事を入れていた時期もありました。

1〜2か月ほど、ほとんど休みなく働いた時期もあったものの、 フリーランスの仕事自体を楽しく感じていたため、 本人としてはそこまで苦ではなかったとのこと。

結果として、自分で決めていた貯蓄目標も達成することができました。

フリーランス薬剤師として大変だと感じること

反対に、フリーランス薬剤師として大変だと感じる部分はありますか?

仕事そのものについては、そこまで大きなデメリットを感じたことはないそうです。

ただ、ひとつ挙げるとすれば、 体調を崩したときの休みにくさです。

正社員とは違い、フリーランス薬剤師は 自分自身が契約して仕事を受けています。

そのため、体調不良などで急に休まなければならなくなった場合には、 正社員として働いていたときよりも「休みにくい」と感じる部分があるとのことでした。

また、派遣薬剤師の場合は条件によって社会保険や厚生年金などに加入できますが、 フリーランスでは、そうした保障についても自分自身で考えていく必要があります。

POINT

自由度が高い一方で、体調管理・社会保障・税務など、 自分自身で管理しなければならないことも増える働き方です。

派遣薬剤師とフリーランス薬剤師の違いは?

実際に両方を経験して、違いを感じる部分はありますか?

大きな違いのひとつとして挙げられたのが、 勤務開始前に薬局と直接話せることです。

派遣薬剤師の場合、派遣先の薬局と直接話をしないまま 勤務がスタートするケースもあります。

一方、「きょうりょく薬剤師」では、 契約前に薬局との面談を行います。

  • どのような薬局なのか
  • どのような方と一緒に働くのか
  • いつから働くのか
  • どのような条件で働くのか

こうした内容を事前に確認し、 実際に相手と話してから勤務を決められることに安心感があった といいます。

「きょうりょく薬剤師」を利用してみてどうだった?

「きょうりょく薬剤師」を利用してみて、実際どうでしたか?

「きょうりょく薬剤師」も、 インターネットでフリーランス薬剤師の仕事を探している中で見つけたそうです。

最初は特定の案件を目的にしていたわけではなく、 「とりあえず登録しておこう」という感覚だったとのこと。

登録時にはオンラインでサービスについて説明を受けたため、 大きな不安はなかったそうです。

LINE WORKSや業務報告、請求書作成アプリなど、 初めて利用するものについては不安もあったものの、 実際に使ってみると問題なく対応できました。

案件への応募から勤務開始まではどうでしたか?

応募から勤務開始までは、 かなりスムーズだったとのことでした。

特に良かったと感じたのが、 やはり勤務開始前に薬局と直接面談できること。

開始時期や具体的な条件について、その場で薬局と確認できることに加え、 「どのような人と一緒に働くのか」を事前に知ることができる点も 安心につながったそうです。

どんな人がフリーランス薬剤師に向いている?

どんな薬剤師がフリーランスという働き方に向いていると思いますか?

I・Y様が一番に挙げたのは、 「臨機応変に動ける人」です。

薬局によって、仕事の進め方やルール、設備、職場環境は異なります。

そのため、 「この薬局ではどう動くべきか」をその場で考えながら、 環境に合わせて対応していく力が求められます。

一方で、環境が変わること自体が大きなストレスになってしまう方にとっては、 フリーランスという働き方が大変に感じられる可能性もあります。

向いている人

新しい環境に合わせながら、柔軟にコミュニケーションや仕事の進め方を 変えられる薬剤師には向いている働き方といえそうです。

いきなり独立しなくてもいい。「本業+α」から始める選択肢

これからフリーランス薬剤師を考えている方にもおすすめできますか?

I・Y様が特におすすめしたいと話すのが、

本業を続けながら、プラスαで何か仕事をしてみたい。

という薬剤師です。

一方で、正社員を辞めて最初からフリーランス一本で働くことについては、 I・Y様自身が経験している働き方ではないため、 一概にはおすすめできないとも話していました。

フリーランス薬剤師には自由さややりがいがある一方で、 社会保険や税金など、自分で考えなければならないこともあります。

だからこそ、 いきなり現在の働き方を大きく変えるのではなく、 まずは副業や「本業+α」という形で経験してみる のもひとつの方法です。

これからフリーランス薬剤師を目指す方へ

まだ「フリーランス薬剤師」という働き方自体を知らない薬剤師は、 少なくありません。

正社員・パート・派遣だけではなく、

薬剤師には、フリーランスという選択肢もある。

ということを、もっと多くの方に知ってもらいたいとI・Y様は話します。

特に、

  • 本業を続けながら新しい働き方に挑戦したい
  • 現在より収入を増やしたい
  • さまざまな薬局で経験を積んでみたい
  • 自分の薬剤師としての可能性を広げたい

という方にとって、フリーランス薬剤師は 新しいキャリアの選択肢のひとつになるかもしれません。

まずは、 「こういう働き方もあるんだ」と知るところから始めてみる のもよいのではないでしょうか。

まとめ|フリーランス薬剤師は「もうひとつの選択肢」

今回I・Y様のお話で特に印象的だったのは、 フリーランス薬剤師を特別な働き方として捉えるのではなく、 「本業+α」から気軽にスタートしていたことです。

フリーランスだからといって、 必ずしも正社員を辞めて一本で働く必要はありません。

  • 本業を続けながら休日に働く
  • 収入アップのために期間を決めて働く
  • 違う薬局を経験して対応力を高める

このように、一人ひとりの目的に合わせて活用できることも、 フリーランス薬剤師という働き方の特徴です。

また、薬局から 「自分自身を選んでもらった」 という感覚が仕事へのモチベーションにつながることも、 業務委託という働き方ならではの魅力のひとつかもしれません。

一方で、体調不良時の対応や社会保障、税務など、 自分自身で考えなければならない部分もあります。

だからこそ、自分の目的や現在の働き方に合わせて、 無理のないところから始めてみることが大切です。

「正社員・パート・派遣だけではない働き方を知りたい」

そんな薬剤師にとって、フリーランス薬剤師は キャリアの選択肢を広げるひとつのきっかけになるのではないでしょうか。

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